債務整理情報ガイド

任意整理について

任意整理とは

 

任意整理とは、債務整理手続きのひとつで、司法書士と業者の間で今後の返済について任意の話し合いを行い、和解契約を結ぶという手続きです。

任意整理の場合、司法書士が交渉をすることで、今後の利息をカットし、元本のみを分割で支払っていきますので、着実に借金を減らしていくことができます。

 

ここでは任意整理の特徴をいくつかあげてみます。

 

 

◇任意整理の手続き

 

1、まずは、司法書士が取引当初からの明細を業者に開示してもらいます。そしてその明細をもとに利息制限法で引き直し計算を行い、本当の借金残高を確定します(約定の残高は50万円だったが、利息制限法で計算しなおすと30万円になっているという具合に)。

また業者との取引期間が長い場合は、残高が減るだけでなくゼロになったり、あるいは払い過ぎていたということもあります。このような状態を過払いといいます。

詳しくは、過払い金返還請求について のページをご参照下さい。

 

2、過払いの場合は業者から取り戻しますが、借金の残が残る場合は、今後どのように返済していくかについて、司法書士と業者が話し合いをして決めることになります。

残高を一括で返済するか、あるいは分割で返済するかは、依頼者の方の希望に基づいて決定しますが、分割で返済を行う場合であっても、基本的に今後の返済については利息が発生しませんので、返済するたびに確実に借金の完済へと向かうことができます。

これは、任意整理手続きを司法書士に依頼することの大きなメリットだと言えます。

 

 

◇分割払いの回数

 

分割の回数は貸金業者によっても様々ですが、3年(36回)から5年(60回)の回数になることが一般的です。

 

■解決例

借金の総額210万円

月々の支払8万円のお客様

 

貸金業者と交渉し、利息なしで、3年~5年の分割に応じてもらうことができます。そうすると、借金総額210万円のみを、毎月35,000円(210万円÷60回)から58,000円(210万円÷36回)の間で返済していくことになります。

このように、任意整理の手続きでも、毎月7万円の支払いを35,000円から58,000円に減らすことができます。

 

 

◇裁判所を介さない手続

 

他の債務整理手続き(個人版民事再生・自己破産)と異なり、裁判所を介さない手続きのため、給与明細や住民票、その他生命保険に関する書類等を集めていただく必要がありません。

そのため依頼者の方にとってご負担が少ない手続きとなります。

 

 

◇家族に知られずに任意整理ができるか?

 

ご家族や勤務先に対して借金のことを秘密にされている方でも、知られる心配がないのでご利用頂きやすいと思います。

実際に、お客様の中にもご家族に秘密にされている方が多くいらっしゃいます。そのような場合は、弊所からの連絡も携帯電話の方にさせて頂きますし、郵送書類も取りに来て頂くか、事務所名を伏せて郵送をさせて頂くなどの対応をしております。

 

 

◇任意整理をすると保証人に迷惑がかかる?

 

保証人に迷惑をかけずに任意整理をすることもできます。例えば、ご家族に保証人になって頂いている業者がある場合でも、その借金だけは任意整理を行わずこれまで通りに返済していくことができます。任意整理の場合は、すべての業者を整理の対象とする必要はありませんので、一部の業者を除外して、整理を行うということが可能です。

 

この点、自己破産や個人再生ですと、全ての借金を整理の対象としなければならず、保証人に請求がいくことは避けられません。

しかし、任意整理であれば、「保証人には迷惑をかけたくない」場合であっても、その借金については任意整理を行わないことで、保証人に知られることもありません。このように個々人の方のご都合にあわせて応用がききます。弊所では相談者様の事情に応じて、柔軟に対応させて頂きますので、お気軽にご相談下さい。

 

 

◇和解後の支払いについて

 

弊所ではすべての和解が成立した後、和解書と返済計画表をお渡しします。

そして、毎月決まった額を返済して頂くことになります。この場合、弊所では代行弁済サービスを実施しております。

 

貸金業者 毎月の返済額 支払日

A銀行

3,000円

2022年1月31日開始

B消費者金融

5,000円

2022年2月15日開始

Cカード株式会社

6,500円

2022年1月31日開始

D信用金庫

5,500円

2022年3月31日開始

E金融支援機構

10,000円

2022年2月15日開始

F株式会社

5,000円

2022年2月15日開始

 

上記のように、支払開始日や毎月の支払額が異なっている場合、全ての管理をするのが面倒に感じてしまう方も多くいるようです。

そのような場合は、弊所に毎月の返済額の総額をまとめて振り込んで頂ければ、弊所が各貸金業者に分けて振込み代行を致します。この場合、代行弁済手数料として一社につき1,000円かかりますが、貸金業者との連絡も全て弊所がさせて頂きます。

 

無料相談フォーム